「木簡・くずし字解読システム―MOJIZO―」(MOJIZO:モジゾー 英語名:Image matching search for mokkan or cursive characters)は、奈良文化財研究所と東京大学史料編纂所が共同で開発した、画像から検索する〈画像引き〉文字画像データベースです。文字(画像)のクラ(蔵)の意味を込めて、MOJIZOと名付けました。
このデータベースでは、検索対象の画像を解析し、奈良文化財研究所が蓄積する木簡の字形・字体と、東京大学史料編纂所が集める古文書・古記録・典籍類の字形・字体のそれぞれから、類似する文字画像を表示します。読めない文字についても似た字形の文字を探せる画期的なシステムを、連携検索として実現しました。
「木簡・くずし字解読システム―MOJIZO―」は、文字画像データベースの新しい可能性を開くものです。既に公開している「木簡画像データベース・木簡字典」(2018年3月に「木簡庫」に統合)「電子くずし字字典」連携検索による、テキストによる検索〈文字引き〉とあわせてご利用ください。
共同研究の経緯
奈良文化財研究所と東京大学史料編纂所は、当該分野における日本を代表する拠点的研究機関として、2009年5月にデータベース連携に関する覚書を交換しました。そして、同年10月に『木簡画像データベース・木簡字典』(2018年3月に「木簡庫」に統合)『電子くずし字字典データベース』連携検索の公開に至っています(連携の経緯は>>>こちら)。 以来、連携協力体制を強化し続け、下記の研究プロジェクトの一環として、かねてより両研究所と共同研究(文字認識分野)を進めていた、桜美林大学耒代誠仁先生の技術協力を受け、このシステムを開発しました。
制作担当者
関係するプロジェクトと科学研究費補助金
この研究およびシステム開発は、奈良文化財研究所(担当;都城発掘調査部史料研究室)と東京大学史料編纂所(担当;附属画像史料解析センタープロジェクト電子くずし字字典データベース開発プロジェクト(代表 久留島典子))の連携によるものです。
また、下記の日本学術振興会の科学研究費補助金による研究成果の一部です。
科研① 研究代表者 渡辺晃宏
科研② 研究代表者 馬場基
科研③ 研究代表者 久留島典子
ご協力
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